杏庵の歳時記 立秋(其の3)
2016/08/17
立秋の末候。
第39候 蒙霧升降(ふかききりまとう)
残暑の暑さは相変わらずですが、朝夕はひんやりとした空気が心地よく感じられます。
早朝、深い森や水辺に白く霧が立ち込め、幻想的な風景が見られるのもこの頃。
北海道の摩周湖や釧路、軽井沢などは、夏に霧が多いことで知られています。
なお、「霧」という言葉は秋の季語になっています。
旬の果実は無花果(いちじく)

無花果
胃腸の調子を整えて、身体に潤いを与えます。消化を促進して下痢や便秘を解消したり、肺を潤して喉の腫れや空咳を癒す働きも。また、浮腫みや老廃物の代謝を促す作用もあります。
バナナと組み合わせると消化促進効果が上がるようです。
いい機会なので、なぜ「花の無い果物」と書くのか調べてみました。
どうやら花は咲くらしいが、この分厚い皮(花囊というらしい)の内部に守られているみたい。
「外から”花”を見れ”ない””果”物」…知らなかった。