杏庵の歳時記 処暑(其の1)
第40候 綿柎開(わたのはなしべひらく)
柎とは花の萼(がく)のこと。綿は7月から9月にかけて芙蓉に似たクリーム色の美しい花を咲かせますが、それから約1ヶ月後、丸い身を包んでいた萼が弾け、中からふわふわとした綿毛に守られた種が飛び出します。
この綿毛を紡ぐと木綿の糸や布になりますが、純白の綿毛は萼をつけたまま花材としても用いられます。
この時期の花は木槿(むくげ)
日本での花言葉は「信念」「新しい美」
信念は十字軍がシリアへ遠征した時に木槿を持ち帰ったことが関係してるとか…
西洋の花言葉は「consumed of Love」恋のとりこ…なんかこっちのほうがかっこいいな。
杏庵の歳時記シリーズですが、72項に関しては平凡社から出版されている「くらしのこよみ 七十二の季節と旬をたのしむ歳時記」から。
旬の食材はナツメ社から出版されている「毎日使える薬膳&漢方の食材辞典の文章を使わせていただいております。