杏庵の歳時記 秋分(其の2)
第四十七候 蟄虫培戸(むしかくれてとをふさぐ)
自然界は人間の世界よりも季節の時計が進んでいるのか虫たちは、10月に入ると早くも冬ごもりの支度に入ります。
蟷螂(かまきり)や蟋蟀(こおろぎ)は卵を産んで次の年に新しい命をつなぎ、紋白蝶(もんしろちょう)や揚羽蝶(あげはちょう)の幼虫はさなぎになって寒さに備えます。天道虫(てんとうむし)や鍬形(くわがた)は成虫のまま木の根元や土の下に潜って、啓蟄までの半年近く、静かに春を待つのです。
蟋蟀…なにも見んとこの字を書ける人はどれくらい居てるんやろうか。
旬の魚は鯖(さば)
塩焼きやみそ煮など、家庭でもおなじみの大衆魚ですが、「鯖の生き腐れ」と言われるほど鮮度が落ちるのが早く、酢でしめたり加熱したりした料理が一般的です。
気や血を補い、消化吸収機能を高めるので、疲労回復に効果があります。また、血液をサラサラにするEPAや脳の活性を高めるDHAを豊富に含み、血行促進や血栓予防、老化防止、健脳作用が期待できます。
トマトとすりおろした生姜、鯖と煮ると、月経困難症に効果的。
血行改善効果があるので月経痛や月経前の頭痛の改善に効果的。月経の3、4日前から食べ続けると月経がスムーズに来る人が多いようです。