杏庵の歳時記 寒露(其の2)
2016/10/17
寒露の次候 第五十候 菊花開(きくのはなひらく)
各地で菊の品評会や菊まつりが開かれる頃です。
旧暦9月9日は重陽の節句。別名「菊の節句」と言い、中国ではこの日、菊の花を浸した菊花酒で不老長寿を祝う風習がありました。
それが平安時代に日本へ伝わり、宮中では高貴な人々が菊花酒を飲みながら歌を詠み花を競う「菊合わせ」を楽しみました。
菊の花に真綿をかぶせて夜露と香りを楽しむ「被綿」(きせわた)という風雅なならわしも知られています。
旬の果物は石榴(ざくろ)
喉の渇きや炎症、せき、気管支炎などに効果があるざくろ。特有の渋みには慢性の下痢や血便、不正出血を止める作用があります。女性ホルモン様物質を含み、更年期障害の改善にも効果的とも。
ライチと組み合わせると下痢や月経不順の改善に効果的