杏庵の歳時記 霜降(其の2)
第五十三候 霎時施(こさめときどきふる)
秋雨のようにしとしと降り続くのではなく、パラパラと滴を散らして時期に止んでしまうような雨です。地面に重なる落ち葉に蕭々(しょうしょう)とふる雨はどこかもの寂しく、無常を感じさせます。
11月にはいれば太平洋側では晴れ間が続くようになりますが、日本海側は曇りがちで、空を見上げて初雪を待つ日々がやってきます。
旬の野菜は薩摩芋(さつまいも)甘薯(かんしょ)唐芋(からいも)
胃腸の働きを促して、便秘やむくみを解消します。
気を補う作用もあり、虚弱体質の改善や疲労回復にも。皮には血行を促進する成分があるので、皮ごと食べるのがオススメです。高血圧の予防にも。
りんごと組み合わせると便秘と高血圧に効果的。
今回も難読漢字が出てきました霎(こさめ)漢検1級レベルの漢字らしいです。
次に蕭々の意味ですが「風雨・落葉などの音のものさびしいさま。」を言うようです。
昨日、堺も小雨が降りました。歳時記を意識して生活をしていると季節の変化がわかってくるようになりますね。実りの秋ともそろそろお別れですね。